Vol.1~3の続きです。
左:比較区(過冷却のみ) 右:ソマチッド区
↓ソマチッド区の葉(害虫に強い)
↓比較区の葉(害虫に弱い)
↓ソマチッド区の「トライコーム」*産毛
密度が高く強靱
↓比較区の「トライコーム」薄くて少ない(標準)
ソマチッド区(8/1に開花)
比較区(8/1)
生長速度は2~3倍は早かったですが、途中で「ソマチッド」
区の生長が鈍って止まりました。
*最終的には断然大きいです。
理由は「小さい鉢」
植物の大きさは、土の堆積に比例しますので限界に達しました。
「ソマチッド区の鉢の土」だけ、根がパツパツに張って
水が染みこまない状況映像
*右側がソマチッド区の鉢(土)
産毛のトライコームは、害虫防除や有益虫の誘引
抗酸化物質やポリフェノール類の物質を蓄積し
ハーブの香りもトライコームに蓄積されています。
さらには、強風や太陽光から植物を保護する役割のある
化学工場ともいわれています。
ソマチッド栽培は、生長が早まるだけでなく、
どの植物でもトライコームの密度が高まるので
有効な手段ですね。
<ソマチッド栽培のメリット>
1.生長が早い
2.トライコーム密度が高く、栄養価や香りがよい
3.害虫に対して標準よりも強い
4.採取した種子も標準より生育が良い種子になる
<注意点>
土の量が限られる場合は、収穫の早い野菜や、香り重視の
ハーブがお薦め
路地栽培であれば、樹木でも生長促進作用が確認されています。
比較区及びソマチッド区共に、「過冷却」させた種から
開始しましたが、
過冷却自体は、生長促進等に明らかな好影響は与えない結果
となりました。
これを元に、季節の植物で再試験してみます。