農業進化は止まらない

長年、微生物や植物、環境浄化について趣味の範疇で実験や検証を 繰り返してきました。 不思議現象が科学的説明できるようになったり 未だに推測の域を超えない現象も多々ありますので 備忘録的に綴っていこうと思います。

微生物と植物

レモンバーベナ:育て方の秘密


[ご質問A] この3つの鉢のハーブは何でしょうか?

プロの方は即答かもしれませんね。

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答A:3つ共に同じレモンバーベナ原木から挿し木で増やした
    遺伝子上の兄弟です。

[ご質問B] もし、この苗が販売されていたら、どれを購入されますか?

実は、育てた私でも直ぐに選べません。

では、この3つの違いを紐解いてみましょう。

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育苗ポットで3年弱、根を中心に育てながら、根がパツパツに
なったので、上が伸びてしまった状態の苗を、7号鉢に
移植しました。

この育苗ポットでは、基本的に無肥料(発酵腐葉土をパラパラ撒いた)

最低限活きる程度の栄養素とミネラルは与えていました。

[根がパツパツ]とは、可愛そうとか不自由にみえるかもしれませんが
立派に強靱に育てる為の、初級編の第一弾として重要なことなんですよ。


左端:根がパツパツ状態のまま7号鉢へ植替え、水を与え放置3日目
   (このままでは、枝がヒョロヒョロで葉も小さく多い為、何か
    しなければならないな・・)

中央:根がパツパツ状態のまま7号鉢へ植替え、有機発酵液を与え放置3日目
    (緑が濃くなりましたが、幹や枝はヒョロヒョロでこのままでは
     立派に育つのに1年はかかるだろうな・・)

右端:根がパツパツ状態のまま7号鉢へ植替え、バッサリ剪定(刈上げ)し
   有機発酵液を与えて20日目
   (太い枝幹だけ残した。これは凄いぞ)


上を刈ると根が育ちやすいですが、暫くの間は根がパツパツ状態
から大きな鉢の土へ根が伸びる信号がでません。
でも、ストレスが少し解放され、豊富な酸素に喜んでいます。
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よって、剪定後は、このようにあっという間に、新芽が出て大きく育ちます。
(風通し重視の葉切りもしています)

[答えB]どれを買っても同じです。
    但し、ドキドキする程の刈上げ(剪定)する経験と勇気があれば・・


↓結構面白い写真です。
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これは、育苗ポットで根をパツパツに育てた苗を6号鉢に
移植し3ヶ月経過しています。

生長がほとんど止まってしまい、根に異常があるのか?
暴風と大雨の影響だろうな?

右は、左と同じ状態だったものを なんと、幹を5mm残して
バッサリ切った後、2週間経過です。
*これを剪定と呼べない。推奨しません。

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側面から3方に新芽が出て育ってしまいました。

この新芽が枝になって強靱な苗になってくれるでしょう。

レモンバーベナは側芽がどんどん出るから意外と容易に
育てられる品種ですが、

やはり、観察と剪定(散髪してあげる)タイミング等々の

は知識は必要でしょう。

人によって、こんなに形状も大きさも変わるという楽しみもあります。

[土作り] 私はマニアックなので永遠のテーマですが
     苗を置く下に[発酵モミガラ]を沢山敷いてから
     土と混ぜ込んでます。

微生物群には相当拘っていますが、不思議なことに、モミガラ自体
も発酵後も酸性(pH4~4.5)になるので、中性pH6.5~7.0
が好きなレモンバーベナでは枯れると思いきや弊害が出ません。


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↓当然花咲爺さんの粉も振り掛けます。

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そして、土作りの秘密??
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キノコ類が夕方~朝方にかけてヒョッコリ顔を出します。

そして、昼には枯れて肥料になります。

もしも出会ったら抜かないで一緒に可愛がりましょう。

キノコ(毒性のものは知りませんが)の根部からは、

ペプチドや超抗酸化物質等々分泌しているので、

界隈の植物活性剤レベルを超えていますよ。

無料で毎日貰えます。

[水やり]
これは土作りがうまくいっていること=
水はけよく、空気も残りやすい土前提です。

非常に難しく考えられていますが、ポイントが
あります。

春~秋の場合、表面が乾いたら、1~2日後(天気と場所次第)

夕方(私は夕方派です)に水道水(シャワー)でたっぷり与えること。

このタップリの意味を知らない人が多いのです。

溢れるくらい水やりして、底から抜けるレベルの放水
を2セット~3セット。

シャワー(じょうろで6L以上/7号鉢)で空気を入れながら
根の分泌物や微生物のガスを抜いて土洗浄する意味で
水やりします。
pHも安定します。

ネット等々に「レモンバーベナは乾燥気味を好みます」と見かけても

絶対にな中途半端な水やりをしてはいけません。


長雨に打たれたら、状態次第ですがさらに水道水で
水やりしてガス抜き洗浄して、明るい軒下に置いてリセットします。

*「乾燥気味を好む」は正解ですので、水やり回数を減らして
  乾燥気味期間を設けないと根腐れします。


まだまだネタはつきませんが、また後日・・








    










もみ殻くん炭発酵ver花咲爺さんの粉編

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↑花咲爺さんの粉(無機物)
↓発酵ver(無機物を有機物で発酵)
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モミガラくん炭50%
花咲爺さんの粉20%
モミガラ+米ぬか30%発酵物質

何故、もみ殻くん炭を50%(体積比)で発酵させたのか?

もみ殻くん炭は、プロなら使いこなせるでしょうが、
ネガティブなポイントも指摘されています。
*ポジティブなポイントも当然あります。

難しいことは置いといて・・・

アルカリ土壌を好む植物には炭よりも「カルシウム」でしょうね。
もちろん、風化した貝化石(=ケイ素豊富なカルシウム)が
最高だと思います。
*土壌に混ぜ込む場合ですが。

石灰岩(カルシウムの元の石)に生息する植物多いですしね。

過去記事の花咲爺さんの粉は根元表土に少し撒くだけです。

土壌に混ぜ込むと絶大な効果は出ません。
むしろ、微量加減が難しいので表面にパラパラです。

もっと欲を出して、得意(好きなだけ)の微生物を使って
植物育成を高めようと、花咲爺さんの粉とモミガラくん炭を
発酵させてみました。

これも、根元表土にパラパラが効果高いです。
*植物好きな方に使い方を教えなければ、ほとんどの方が
 土に混ぜ込みます。
*表土にパラパラが正解です。

モミガラくん炭には、微生物の発生源になってもらいたいのと
発酵によってネガティブな部分は解除されて微量元素の
効果と表土の遠赤外線効果を期待します。(黒=遠赤外線です)

そうです・・黒いから使いたいのです。

また他人様のガーデニング大好きな方を紹介してもらい試験
してもらいました。

マツバギク

マツバギク:多年草ですが、去年は新芽が出てから生長がイマイチだったとの
こと。
恐らく根がパツパツで水が苦手なので根腐れっぽいのかな?

腰が抜ける程、沢山元気に咲いたと喜んでました。

牡丹花
牡丹:管理が難しいといわれていますね。
   剪定しないから毎年一輪しか咲かないと嘆いておりましたが
   デカすぎる綺麗な牡丹の花が・・・喜んでおりました。
牡丹つぼみ (2)
牡丹のつぼみも たっぷりです。

薔薇つぼみ
薔薇:薔薇は専門的にウンチクも多く、私には分からないですが
   とにかく弱っていたとのことですが蕾みが沢山でて
薔薇2

薔薇
綺麗に咲いたと喜んでいました。

↓レモンの木
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レモン3年目らしいです。

3ヶ月前に根元表土にパラパラしたら、初めて咲いたと
喜んでおりました。

さて、困りましたね。

無機物の「花咲爺さんの粉」と遜色ない結果です。

微生物に拘る必要があるのかな?

と相当悩んだ結果でもありました。

結論としては、微生物に拘る=土壌の微生物の活性度や多様性

を求めると非常に安価に類似結果でます。

有用微生物の発生源を何にするか?

ここが重要でしょうね。

炭? モミガラ? それとも・・・・これ最高かも・・・
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